第3章 すれ違う想い (三成×舞) R18
.
「どうやら、身体は本当に触れられてないみたいですね」
三成は、舞の中から指を引き抜くと、指に絡まる蜜をペロリと舐めながら言った
「っ、私には…三成くんだけだよ。三成くんに嫌われたかもって…思ったら、っ、昨日も眠れなくて…っ」
舞の瞳から次々に零れ落ちる涙
「三成君の気持ちも考えずに…傷つけた。でも…三成君が疑う様な関係は何にもないよ」
「舞様…っ、私は……」
「ねぇ、三成君…。この紐、解いて欲しい。三成君に見せたいものがあるの」
「私に…見せたい物…?」
「うん。あの、風呂敷の中身…なんだけど」
「…っ、あれは……っ」
舞が向けた視線の先には、舞が男から受け取って大事そうに抱えていた包みがあった
見たい気持ちと、見たくない気持ちがせめぎ合う
暫くの間思案した後、三成は舞の拘束をゆっくりと解いた
「有難う、三成君…」
.