第20章 甘い悪戯 (光秀×舞) R18 BDリクエスト作品
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意識を失った舞の頭を腕に乗せ、布団に横たわりながら、光秀は舞とのこれからについて考えていた
(想いを誤魔化すのはやめると決めた途端、お前が誰かに触れる事さえ許し難いほどに感情が昂ぶるとは…)
お前が…俺ではなく秀吉の方へ気をやったのが許せなくて、つい苛立ってしまったのを思い出し、深い溜息をもらす
(この感情が、独占欲…というやつか。俺には不似合いな感情だというのに、お前の前では抑えるのが難しそうだ)
観念したように笑みをこぼすと、舞の髪を優しく撫でた
「……ん……光秀さん………?」
「ふっ、漸く目覚めたか。身体の具合はどうだ」
「っ、少し身体が怠いですけど…熱は治ったみたい…です……」
「そうか。なら、このままもう少し休んでいろ」
恥ずかしそうに俯く舞の額にチュ…と優しく口付けを落とし肩を抱き寄せると、舞は驚いたように目を大きく見開いた
「っ、み、光秀さんは…いきなり変わりすぎて心臓に悪いです…っ!」
(突然、何を言い出すのかと思えば……)
口をパクパクさせて慌てふためく舞の姿に、くつくつと笑いがこみ上げてくる
「な、何が可笑しいんですか…?!」
「いや、お前といれば…この先もずっと退屈しなくてすみそうだと思ってな」
「っ、それって………」
「そのままの意味だ。これから先もずっと…お前を離す気はないから、生涯俺と共に生きる覚悟を決めろ」
頬を真っ赤に染め、真意を確かめるように見つめてくる舞の頭を胸元へ埋め想いを伝えると、舞は光秀の背中に手を回し、ギュッと抱きついてきた
「舞…………」
「っ、言質はとりましたからね…!いつもの意地悪だったら…私……っ」
「意地悪、か。いつもの意地悪で済めば良かったんだがな。今更引き返すのは無理そうだ」
「っ、本当に……?」
「やれやれ、信用がないな。なら、何度でも愛してやる。お前が信用するまでな」
「えっ、んん……っ」
笑みを浮かべ、そのまま口付けを落とすと、舞は背中に回した手にギュッと力を込めた
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