第20章 甘い悪戯 (光秀×舞) R18 BDリクエスト作品
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翌朝。
目を覚ました舞は、身体の異変を感じていた
(風邪…引いちゃったのかな…。身体が熱い……)
じわりと汗をかいた身体を抱きしめ、浅い呼吸を繰り返す
(今日は光秀さんの誕生日、なのに…。祝うって決めたからには、ちゃんとお祝いしたい…)
舞はゆっくり立ち上がると、着物を着替え部屋を出た
だが、部屋を出てすぐのところでフラッと倒れそうになり、身体をグッと支えられる
「舞、大丈夫か……っ…!!」
「秀吉さん……っ…は……ぁ……っ」
視界が涙で滲み、ぼやけて見える秀吉の瞳をジッと見つめると、秀吉がゴクリと喉を鳴らしたのがわかった
秀吉に掴まれた腕にグッと力が入り、微かな痛みと共に、普段感じた事のない甘い痺れのような感覚が押し寄せてくる
「ん……っ………」
必死に声を押し殺すが、堪えきれずにもれてしまった吐息が秀吉の頬を掠めた
腕を掴んでいた秀吉の手がゆっくりと離れ、舞の赤く染まった頬に伸ばされた刹那
秀吉の手を掴んだ人物が、背中に舞を隠すようにして立っていた
「秀吉、こんな所で油を売っていていいのか?お館様が呼んでいたぞ」
「光秀…………!」
「舞なら俺が部屋で休ませておく。お前は早くお館様の所へ向かえ」
急に現れた光秀に眉を寄せると、秀吉は掴まれた手を振り払った
「おい、変な真似だけはするなよ?」
「それはお前だろう。自らの行いを顧みてから物を言うんだな」
僅かに抱いた欲望さえも見透かされた言葉に、グッと拳を握りしめる
「っ、くそ!舞、今日はゆっくり休んでおけよ?」
振り絞るようにそれだけ告げると、秀吉はその場から立ち去った
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