第18章 全てを乗り越えて (光秀×舞) R18 リクエスト作品
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「ふっ、守るべき存在は人を強くする…か。光秀め、いい顔をするようになったな」
信長が笑みを深めると、家康も力強く頷いた
「はい。光秀さんのあんな顔、初めて見ました」
「確かに。あの光秀を籠絡するなんて、舞のやつ、なかなかやるな」
笑いながら政宗が言うと、秀吉は深い溜息をもらす
「おいお前ら、感心してる場合か!?まぁ、でも…確かに、悪くない顔だった」
最後は秀吉も笑顔を覗かせ、二人を祝う為の準備について話し合う
「あまり時間はないが、あいつらの為に最高の祝言にしてやろう」
秀吉の言葉にみんなが賛同する中、家康が信長へ素朴な疑問をぶつけた
「でも、どうして5日後なんですか?もっとゆっくり準備してもいいんじゃ……」
「駄目だ。これは俺から光秀へのばーすでーぷれぜんと、だからな」
「ばーすでーぷれぜんと…?」
「舞に教わった異国の言葉で、相手の誕生した日を祝う贈り物の事らしい。ならば、やつの生まれた日でなければ意味がないだろう」
信長がにやりと口角をつりあげながらそう言うと、家康は納得したように頷いた
「いかにもあの娘が好きそうな催しですね」
「ああ。貴様らも光秀を盛大に祝ってやれ。あの男がどんな顔をするか…今から見ものだな」
意地悪い笑みを浮かべて話す信長にハァ…と溜息をついた後、家康はふわりと優しく微笑んだ
一方、光秀は。
広間を出た後、真っ直ぐに舞の部屋へと向かっていた
(家康には借りができてしまったな)
信長に仕掛けた戦は長丁場になると覚悟していたのだが、あの時家康が割って入った事で事態は一変した
(あの家康が敵に塩を送るとは思っても見なかったがな。それも舞を想うが故…か)
複雑な気持ちを抱えながらも、今はただ舞と共に生きられる幸せを噛み締める
漸く舞の部屋の前に辿り着き、外から声をかけようとしたのだが、中の異変に気付き荒々しく戸を開けた
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