第17章 今日という特別な日に (光秀×舞) R18 誕生日SS
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翌日
光秀を見送った後、広間では早速軍議が開かれていた
「ねぇ、いつもより集合時間が早いけど、何かあるの?」
怪訝そうな顔をした家康がハァッと溜息をつく
すると、信長が大きな声で皆に言い放った
「10月4日、光秀の誕生日を祝う宴を開催する」
「「「は!???」」」
突然放たれた信長の一言に、全員が頓狂な声を上げる
その声に、信長はニヤリと口角をつりあげた
「貴様ら、騒がしいぞ」
「信長様!わざわざ、みなで光秀の誕生日を祝う必要性が感じられません!」
眉間に皺を寄せ訴える秀吉を信長が一喝する
「これは決定事項だ。違える事は許さん。それに…これは舞からの申し入れだ」
「普段、見えない所で頑張っている光秀さんをみんなで労ってあげたいんです。秀吉さん、お願いします」
「っ、舞…。あー、くそっ!!わかった、わかった!具体的に、何をすればいいんだ?」
頭を掻きながら、渋々了承してくれた秀吉に顔を
綻ばせ、具体的な内容を説明した
「なるほど。三成は食材の手配、政宗は料理、家康と舞は飾り付けか。じゃあ、俺は何をすればいいんだ?」
「秀吉さんには、この催しが公にならないよう厳戒令を敷いて欲しいです。後は、光秀さんのお出迎えをお願いします」
「なっ…!厳戒令はいいとして…何故俺が光秀を出迎えなければならないんだ!」
「意外性、ですよっ。光秀さん、絶対喜ぶと思います。お願いします」
舞が笑顔でお願いすると、秀吉は溜息をつきながら仕方なく首を縦に振った
「信長様はお酒の用意をお願いしますね」
「任せておけ。とびきりのやつを用意してやろう」
「はいっ!よろしくお願いします」
こうして、役割分担を決める軍議は終了し、みなが準備を進める中、気がつけば当日を迎えていた
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