第17章 今日という特別な日に (光秀×舞) R18 誕生日SS
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顎を持ち上げられたまま、ゆっくりと重ねられた唇はじわりと熱を持ち、全身に甘い刺激が広がっていく
チュッ…と何度か啄ばまれた後、少しずつ深くなっていく口付けに呼吸は乱され、舞は頬を上気させた
執拗に絡められる舌が、チュク…クチュ…と水音を立て、互いの熱が混ざり合い溶けていく感覚に身体が熱くなっていく
「ん…っ…み、つひでさ……っ…」
「ふっ…随分と蕩けた顔をしているな」
「そ、それは…っ、光秀さんが……っ」
「俺がどうした…?」
くつくつと意地悪な笑みを浮かべながら、少し冷たい掌で首筋を撫でられ、ぞくりと背筋が粟立つ
そのまま、真っ赤に染まる頬へと這わされた指にビクンと身体を震わせながら、舞は光秀の首へギュッとしがみついた
「意地悪です…っあ…っっ」
「朝まで意地悪してやると、言っただろう?」
笑みを浮かべたまま抱き上げられ、奥の褥へと歩みを進める光秀の胸に羞恥から顔を埋めると、そのままゆっくり布団へ降ろされた
抵抗する暇もなく、あっという間に組み敷かれ、琥珀色の瞳が舞をジッと見つめてくる
いつになく熱っぽい瞳で見つめられ、舞の身体はじわりと熱を帯びた
「っ、光秀さん……?」
「お前は無防備過ぎる…。もっと警戒心を持て」
「どうして急に、そんな事……っ」
突然告げられた言葉に驚いて目を見開くと、光秀は微かに不安が入り混じったような、厳しい表情をしていた
「お前を虐めていいのは、俺だけだ。お前は…俺だけを見ていればいい」
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