第15章 新たなる決意 (秀吉×舞) R18 リクエスト作品
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どこかで、舞が家康の所へいなければいいと思っていた
そんな想いを抱きながら、二人の会話に聞き耳を立てる
秀吉が中へ入るタイミングを見計らっていると、家康が舞に声をかけた
「あんた…いつまでこの事、黙ってるつもり?俺はこれ以上隠し通せる気がしないんだけど」
「っ、家康…!わかってる…。ちゃんと話をするから……」
「はぁ…。わかった。でも、無理はしないって約束して。あんたは危なっかしくて、こっちの心臓がもたないから」
「うん…。有難う、家康」
(っ、何の話だ?まさか本当に家康と…?)
『あまり舞を放っておくと、周りが放っておかないからな』
光秀の忠告を思い出し、一気に血の気が引いて行く
冷静な自分のままで話が出来る自信がなくなり、秀吉は中に入らないまま来た道を急いで引き返した
高鳴る鼓動と胸の痛みを堪えながらーーーー
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