第14章 微笑みの向こう側 (三成×舞) R18
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「外はすっかり暗くなってしまいましたね」
「そう…だね……」
情事の後、服を整えた二人は書庫の掃除をしていた
三成と舞のものが混ざり合ったトロリとした白濁液が床までびっしょりと濡らしていた為だ
手ぬぐいでそれを拭きとりながら、舞は三成の言葉を思い出していた
『舞様が政宗様を好きだと仰るから…』
(何で私、夢でそんな事言っちゃったんだろう…)
いくら考えてもそれらしい理由は思いつかず、首を傾げる
「三成くんでも…その…っ、嫉妬とかするんだね。何だか三成くんに攻められる敵軍はきっと大変なんだろうなって痛感したよ」
色んな策を巡らせ、何としても勝ちに行こうとする軍師としての一面が垣間見えて、舞は思わず苦笑いを浮かべた
「貴女の事になると、余裕がなくなるんです。貴女を誰にも渡したくない」
「み、三成くん……っ」
「あまり良い策とは言えませんが…貴女を確実に私のものにする為…手段は選んでいられません。今日は貴女の事を離す気はありませんから…朝まで愛される覚悟、しておいて下さいね」
「えっ……?!み、三成くん?!」
「私と貴女の子供なら、凄く愛らしいのでしょうね。今から楽しみです」
「っ、えええっ??!!」
突然の爆弾発言に目を丸くする舞を余所に、満面の笑みを浮かべる三成
「今日辺りは、よい頃合いだと思います。先日読んだ本に書いてあった内容なのですが、こんなにすぐ役立つとは思いませんでした」
「〜〜〜〜っ、三成くんっ!!そんなの知らなくていいからっ!!」
顔を真っ赤にして抗議する舞を、天使のように無垢な笑顔で見つめ返しながら、舞の唇へ口付けを落とした
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