第14章 微笑みの向こう側 (三成×舞) R18
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「愛しています…舞」
「っ、こんな時だけ名前で呼ぶなんて狡いよ…っ。そんな事言われたら…怒れなくなる…っ」
「では、諦めて私に委ねて下さい。身も心も、全て…」
(三成くん…策士だなぁ。本当、敵わない)
「ちゃんと責任…とってくれるなら……」
「っ、当たり前です。私の傍にいて、ずっと私を困らせて…」
「ん……っ」
再び重ねられた唇に抗う事なく身を委ねると、落ち着いた筈の熱が身体を熱く火照らせていく
「このままでは、またここで貴女を抱いてしまいそうなので、貴女の部屋まで運ばせて下さい」
三成は舞を抱き抱えると、書庫を出て舞の部屋へと向かって歩き出した
「み、三成くんっ、私…歩けるから…っ」
「ふふっ、逃がしません。どうかこのままで…」
三成の腕に抱かれながら、これからの起こる事を想像し頬を真っ赤に染める舞
それとは裏腹に、穏やかな表情を浮かべながら歩く三成
二人の甘い夜が始まり、三成の想いが成就するのは、それから暫く後の事ーーーーーー
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