第14章 微笑みの向こう側 (三成×舞) R18
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それから暫くたった頃。
三成が本を読み終えその場から立ち上がろうとした時、肩に重みを感じ横を見ると、舞が三成の肩に頭を乗せ、すぅすぅと寝息を立てていた
「っ、舞様…?!」
(いつからいらっしゃったのだろうか…)
少しはだけた着物から覗く白い肌が視界に入り、頬がじんわりと赤らむ
無防備な格好で眠る舞の姿に、目のやり場に困った三成は舞とは逆の方向へと視線を向けた
(今度、注意をしなくては。今回は私だから良かったけれど、舞様のこのような姿、他の方には絶対に見せたくない…)
そんな事を考えていると、舞がふいに言葉を発した
「政宗……の……んが……好き……」
「……………!!!」
自分のことを想って下さっていると信じてやまない、愛しい舞の口から出た自分以外の男の名前に三成は言葉を失う
(舞様の口から他の男の名前など聞きたくない…)
秀麗な顔を歪ませ舞の顔を覗き込むと、奪うように唇を重ねた
そのまま床へ押し倒し、より深く口付ける
「ん…っ……は…んん……っ」
舌を絡ませ何度も口付けを繰り返していると、舞は漸く目を覚ました
だが、三成は構わず口付けを続ける
少しずつ今の状況がわかってきた舞は、思わず三成の胸を叩いた
「んん…っ、三…成くん…っ」
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