第10章 傍にいるだけで (幸村×舞) 誕生日祝SS
.
「っ、なんだよ急に…」
「私は幸村と一緒にいられるなら何だって嬉しいんだよ?こうやって雨宿りしながら話す時間だって、私にとっては凄く幸せで大切な時間なの。」
「っ、舞…」
「でもね、幸村がそういう風に思っていてくれたのが凄く嬉しい。今日は無理でも、また今度そこへ連れて行ってくれる…?」
幸村の目をじっと見つめる舞にフッと笑顔を向け、力強く抱きしめ返す
「当然だろ。何度だって連れてく。楽しみにしてろよな」
「うん!幸村、大好き」
「っ、馬鹿!そんな顔して抱きつくんじゃねー!煽ってんのか?!」
「っ、違…っ、ん……っ」
再び重ねられた唇はさっきよりも激しく、雨音とは違う水音を立てながら繰り返され、舞の頬は次第に上気し、甘い吐息がもれた
上手く呼吸が出来ずに瞳を潤ませると、幸村は唇を離し舞の耳元で囁いた
.