第8章 祈りと願いと 前編 (光秀×舞) R18
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広間へ入ると、豪華な料理が所狭しと並んでいた
舞が美味しいと言って、好んで食べていたものばかりだ
それを見た舞は、感嘆の声をあげた
「わあ…っ、美味しそう…!!」
「当たり前だ。誰が作ったと思ってる」
「ま、政宗…!!驚かせないで…っ」
後ろから急に現れた政宗に驚き頬を膨らませる
そんな舞を見て、政宗はにやりと笑った
「お前の為に作ったんだ。沢山食えよ?」
政宗の手が舞の頭に乗せられ、顔をじっと覗き込まれると、近すぎて少し恥ずかしくなってしまう
「なんだ、舞。惚れたのか?」
「っ、それはないからっ!」
舞が顔を真っ赤にしながら完全否定すると、秀吉は政宗の肩をポンと叩いた
「あんまりそういう事ばかり言ってると、光秀にまた酒を飲まされるぞ」
「邪魔するな、秀吉。また兄貴気取りか?」
「そうだ。舞の事は光秀から頼まれているからな。ちゃんと見張っておいてやるから、お前は信長様を呼びに行ってきてくれ」
秀吉は無理やり2人の間に割って入ると、舞を外へと促した
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