君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第10章 ☆Bitter+Bitter=Sweet
「ん、はぁ…やだ…汗臭い…。」
左腕を掴んだまま彼は首筋を舐めながら早々に身体とズボンの隙間に手を突っ込んだ。
「もう濡れてんじゃねぇか…変態。」
ふぅ、と耳に息を吹きかけられて背筋が震えた。
「せ、制服姿で…エッチするのは良くないよ。」
「脱ぐからいいんだよ…でも脱がねぇのもありか。」
「そもそもズボン姿なのに勃つ物なの…?」
ズボンの中を弄ばれ息が荒くなりつつも、ふと素朴な疑問が浮かんだのである。
「服装も関係はあるわな。…スカート履いてみるか?」
彼は手をズボンから手を離すと棚からとある洋服をを取り出す。
「え?!なんで…?!」
それは波音が女子校に通っていた時の制服一式であった。
「泥門高校のスカートは俺もお前も持ってねぇからな、糞アマの姉ちゃんに頼んで美水女子の服を借りてきた。」
「いや、お姉ちゃん何やってんだよ。」
ちなみに彼女とヒル魔が恋人同士ってことは既に知っていたらしい。
『え?お姉ちゃんは波音がヒル魔くんの事好きだって知ってたし、ヒル魔くんもその気がありそうだったから最初から恋人同士かと思ってたわよ?』
全く。勘が鋭いのか、本当にそう思い込んでいただけの馬鹿なのか…愉快な姉である。