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君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】

第4章 Sp 米軍基地


あの話の続き、中学生になってから半年過ぎた話をしよう。

栗ちゃんとは同じクラスで1番仲良かった。

しかしあんな約束をしたとは言えどあたしは水泳で忙し過ぎて練習している所を見たことがなかった。

なんかアメフト部でも無いのに校庭を使われてるからって先生は文句言われているらしいし、近所の人からも苦情が来てるらしくて見ていたら可哀想だと思ってたから見なかったのかもしれない。

一方のあたしはあたしで荒々しい時期だったから水泳が無い日は路上にいる不良を見つければ喧嘩を吹っかける日々を送っていた。

ある日、酒奇先生がいなくなっていて、栗ちゃんが他の先生と焼却戸の前で話していた。先生がいなくなると栗ちゃんは泣きながら何かを壊していた。

あたしは先生を許せなかった。

だけど…何も出来ない自分が情けなかった。

こんな所で先生に喧嘩を売っても結局栗ちゃんが1番酷い目にあってしまうから。

壊していたのはきっと練習で使っていたやつだろう。

あれを壊さなきゃいけないなんて…あたしの水泳道具が破かれるのと同じだ。

自分の事じゃないのに悔しく感じた訳は

何となく自分と重なって見えたからかもしれない。
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