君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第3章 恐れ
デスゲーム2回戦目、無事に勝利を飾った数日後は泥門の文化祭だった。
文化祭、と言うよりかは学園祭。
勿論、アメフト部にてひたすらパソコンでデータ分析、試合結果打ち込み等々で忙し過ぎて私が手伝える暇は無かった。
データ分析、打ち込みが終わったと思ったら筋トレを見に行かなきゃいけなくなり、ついには足を鍛えることとなった。
「腕は鍛えないの?」
って栗ちゃんに言われたけど、ヒル魔が何処から出したか分からない銃を連続発砲しながら"筋トレに戻れ"と告げた為、何とか腕に負担を掛ける事は避けられた。
右腕が駄目なだけで左腕は鍛えてもいいんだけどね。
でも左腕がムキムキで右腕がへなへなしてるんじゃ絶対おかしいでしょ。だからあたしは鍛えないことにしている。
そもそも壊れた腕を治すのにはかなりの時間がいる。
しかもあたしの場合はもう治らない。
だからあたしは諦めた。
復帰しても勝率が「0%」だったから。
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賊学戦後の練習ではこんな事があった。
少し間抜けな馬鹿、瀧くんをQBとしても活躍できるようにヒル魔とモン太くんで特訓をしていた。
瀧「アハーハー!受け取ってよ、モン太く〜ん!」
と言いながら放ったボールがとんでもない方向へと飛んだ。
モン太「フィールド外じゃ取れねぇよ!」
ボールの方向はまもりさんの方向へ。
どんどん早く回転していき鋭くなっていく。
モン太「まもりさん避けてください!」
と言ってもすぐに動ける訳もないだろう。
やはり、ただ黙って見ている訳には行かなかった。