君との距離は3yard 【アイシールド21長編R18物語】
第14章 『天才とは努力する凡才のことである』
あたしは事柄に関して真剣に向き合う人が好きだ。
それは日々の授業とか課題とかという訳では無い。
好きな事に対してとことん取り組み、辛い時も苦しい時も嘔吐しても這いつくばって懸命に自分のゴールへと向かう姿は美しいと思う。
それを面白がって笑う奴、暴言を吐くゴミ、邪魔するクズはぶん殴りたくなる。
トーナメント抽選会が終わった後、あたしは泥門メンバーを置いて先に歩いていた。
許せない。許せない。許せない。
何故、よりにもよって神龍寺学院なのか。
何故、よりにもよって双子がいるところなのか。
何故、金剛阿含がいるのか。
殴りたい。殴りたい。殴りたい。
あたしが中3の時、実際に起こったことを思い出していた。