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俺と私の、【ヒロアカ】

第2章 私の人間関係。





「俺になら別にドュクシしてもいいだろ。」

「え?」


瀬呂は照れ隠しでまっすぐ前を見たまんま、言葉を続ける。


「別に気を使うような相手でも無いだろ。」


「瀬呂くん…それは……。」


律は珍しく言葉を詰まらせて、それから嬉しそうに言う。


「友達ということでいいのかしら。」

「まぁ…そんなもんじゃね。」

「嬉しいわ。ただの顔見知りだと思ってた。友達に昇格ね。」


昇格。

その言葉にがっくしとまたずっこけそうになる瀬呂だったが、何とか踏みとどまる。


「嬉しいわ。喜びの舞の代わりにドュクシをしてもいいかしら。」


突然彼女のエキセントリックさが爆発した。

まぁ、いいか。と真剣に向き合わないようにして瀬呂は適当に流す。


「ドュクシっ!…ドュクシ……。」


瀬呂は脇腹に2発ほどドュクシをされた。

しかし、2発目はそこまで力はなく、見れば律は微妙な顔をしていた。

「なんだその顔。」


「ぜんっぜん面白くないわ。男子たちはなにが楽しくてドュクシをしているのかしら……。」


突然の真面目で微妙な顔に、瀬呂は今度は耐えられずずっこけた。



**


次の日瀬呂が教室に行くと…

「瀬呂ー!おはよー!ドュクシッ!!」
「え、なに。」
「流行ってんだぜー!ドュクシッ!」


ドュクシが流行っていた。


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