第10章 第10話
潤「なあ翔…この痣…」
翔「痣…?」
潤「ここ…この首筋のとこ…」
俺がそう言って翔の首筋を指すと翔は突然そこを手で抑えて
翔「な…何でもないよ!その…む、虫に刺されて…」
虫?…って言うより…
潤「…今の…キスマークじゃないか?」
すると翔は顔色を変えて
翔「あっ…いや…」
…やっぱりそうなのか?
潤「…それ…誰がつけたんだ…?もしかして…雅紀…?」
翔「えっ…」
俺が雅紀の名前を出すと翔は驚いた顔をして俺を見上げてきた
雅紀…アイツ…
何故か俺はその時急に怒りが込み上げてきて、そのまま翔の腕を掴み
翔「えっ…じ、潤何!?」
訳も解らず狼狽える翔を引きずるように寝室へ連れていった