第21章 第21話
間に合わない…下敷きになるっ!
俺は衝撃に備えて身構えていた…すると…
<ドン!>
翔「うわっ!」
突然背中を強く押され、その勢いで俺は前方に倒された
翔「…つっ…」
お陰で下敷きになるのは免れたけど…一体何が…
俺は後ろを振り返った…すると…
翔「…えっ…じ、潤!?」
潤「…っ…」
潤が倒れてきた木の下敷きになっていた
もしかして…今俺の背中を押して助けてくれたのは…
翔「潤っ!潤!」
潤の側に駆け寄り、木を退かせようとしたけど俺1人では動かす事が出来なかった
翔「くそっ…誰か…!」
助けを呼ぼうと動きかけたら、潤が俺の腕を掴んできた
潤「翔…良いから…」
翔「何馬鹿なこと言ってるんだ!待ってろ誰か呼んで…」
潤「行くんだ…翔…早くしないと…間に合わない…」
翔「…え…?」