第21章 第21話
~潤side~
俺が砂浜に到着した時、今にも雷が鳴り出しそうな空模様だった
潤「翔…翔…」
この間翔が帰ろうとしていた場所まで行くと、その近くで佇んでいるのが見えた
その時
<ドーーーン!>
潤「うわっ!」
突然の轟音と共に、翔の近くにあった大木が倒れかかり、翔に向かっていくのが見えた
潤「翔っ!」
俺は無我夢中で走り翔の背中を思い切り突き飛ばした
潤「…うっ!」
それと同時に俺の身体に衝撃を受け、下半身が木の下敷きになっていた
翔「潤!潤っ!」
翔が気づいて駆け寄ってきたけど、早くしないと翔が帰れなくなる
潤「行くんだ…翔…早くしないと…間に合わない…」
翔「…え…」
潤「…今を逃したら次が何時になるか解らない…だから早く行け!」
翔「潤…」
暫く迷ってるのが目に見えて解ったけど、やがて翔は立ち上がり駆け出していった
潤「翔…元気でな…今までありがとう…」
愛してたよ…翔…