第18章 第18話
翔「ありがとう雅紀…今雅紀に言われて気が付いた…」
雅「ん?」
翔「やっぱり俺…潤を通して向こうの『潤』を見てた…潤を見てなかったからあの男達と重なってしまうんだ…」
俺の言葉に雅紀は俺から離れた
そして俺の目を見つめて
雅「同じ『潤』でも翔にとってはやっぱり向こうの世界の『潤』が愛しいんだよな…解るよ気持ち…」
翔「雅紀…」
雅「でも、今のままじゃ向こうに帰っても『潤』に触れることも出来ない…なら潤が見えてくれば自ずとその記憶も奥底に沈める事が出来るんじゃないかな?」
潤が見えていれば…
翔「でも…それだと俺、また潤の事を傷付けてしまうんじゃ…」
雅「大丈夫、翔が潤を見えていればね」
そう言って雅紀は俺の頬に手を添えて、諭すように言ってくれた…