第18章 第18話
雅「忘れる事なんて出来ないと思う…もう翔の脳裏にはアイツらの顔が刻み込まれて、恐怖として残ってるから…でも俺は、その記憶を上書きして奥に押し込める事は出来ると思ってるから…」
翔「奥に…?」
雅「そう…翔の記憶の奥底にね」
記憶の奥底に…あの時の事を…
その時俺の脳裏にあの時の事がフラッシュバックし、全身が恐怖で震えているのが解った
雅「翔大丈夫か?」
翔「…今でも鮮明に覚えてるんだ…あの時の事…なのに出来るのかな…俺に…」
俺がそう言うと、雅紀は俺の身体を強く抱き締めてくれた
雅「翔…今俺の事怖い?」
翔「えっ…いや…雅紀だから…」
雅「うん、そう…翔は今俺を見てるから怖くないんだ…潤も同じだよ?」
翔「あ…」
そうか…そういう事なのか…