第6章 Q.E.D
「ウィルソンさん。なぜあなたはあの場所へ?」
「犯人は俺もおってた。あんたらの取り調べを元にな」
「え?」
「ゾーイやイザベラにも話を聞いてな。そしたら妙にあの旦那がリリーのことを話し出して、旦那の話を遮ろうとしたら、首を絞められたとまで言ってきたよ」
「そんなことが…」
「その後2人が殺されていった…だから確信したよ。あの旦那が犯人だってな…」
「なるほど…他には?」
「あぁ、2人と浮気をしてるのにリリーに会いたいとばかり言うし、リリーが死んだ後にリリーの話しかしなくなったと言ってたな」
「だからあなたは、ジョージさんが自殺することまで分かって…」
「そうだ。でもそんなことしたら、あの3人はどう思うか…俺は許せなかったよ。だからどんな手を使ってでも止めようと思った…」
ジャックはジョージを止めたことについて全てを話し、その後は変わらずバーを経営している