第1章 イケない関係
エバンズ宅
「このビデオは隠しておかないと」
私は先日の彼とのビデオを夫が見ないようなところに隠した
また夫が帰ってこない時に見て彼のことを思い出すため
これこそが寂しさを紛らわせる方法でしかない
「ただいま」
「おかえりなさい。ご飯は?」
「あぁ…食べてきたよ。もう遅いから君は寝なさい」
「はい。おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ」
相手にしてくれないとはいえ元は優しい人であって、疲れているを理由に何もしてくれなくなったのは社長になってから
私は望んでないけど夫は私のためだと言い張りこの座についたという
「はぁ…結局また帰りが遅いじゃない…」
私は夫の行動には不満しかなかった
そんなことを思いながら私はいつの間にか眠りについていた