第3章 導き
「そんなはず…!刑事さんはあの男を信じると…?!」
「いえ、そうではなくエバンズさんがリリーさんとどう言った生活をしてらしたのかということです」
エバンズ宅にてまた話し合いが行われた
「あの男は妻の不倫相手ですよ?信じていい訳ありませんよ!」
怒りをあらわにするジョージ
「そもそも何故、あの宅配員を疑わない!確実に怪しいじゃないか…!」
「エバンズさん。たしかにあなたの言うように我々も彼を疑っています」
イーサンがなだめる
「彼のことは今、追跡していますから。我々に任せてください」
「そうですか…もう、あの男に何を言われようと信じないでくださいね!僕は妻に手を出した男は嫌いですから!」
警察署にて
「やっぱり怒ってらっしゃいましたね…」
「まぁ、奥さんが不倫をしていたんだ。アレン、お前も仮に妻が不倫していたら男を疑うだろ?」
「まぁ、そうですけど…」
「エバンズさんはあー言っていたが、ウィルソンさんも素直に話してくれているだろ。お互いの意見をしっかり聞いて矛盾点がないか確かめないとだからな」
「そーいえば、宅配員のテイラーさん。事件当日のお昼にエバンズさん宅に入ったそうで…」
「ほぅ…」
「近所の方が入っていくのを見たんだそうです」
「リリーさんが招き入れたと…」
「仮になんですけど…」
「なんだ?」
「あのテイラーさんが、リリーさんに好意を持っていたとして…旦那さんがいることを知り、逆恨みした可能性は…」
「あぁ、それは俺も考えていた。その考えが1番スムーズにこの事件を解決へ導いてはくれるな…」
この事件の犯人が宅配員なら誰しもな納得のいく解決の糸口でしかなかった
「やっぱり…これ以外有り得ませんよね?」
「まー、そうなるな…」