第2章 狂い
「リリー…君はそんなに寂しかったのかい?俺は君をそんな風にしたつもりじゃなかったんだよ…」
リリーの写真を抱え問いかけるジョージ
「リリー、君は僕を恨んでるかい?僕は君に恨まれても憎まれても当たり前なんだろうね。君のために頑張ることを履き違えていたようだよ…」
ピーンポーン―――
「リリーここで待っててね。来客のようだ…」
ジョージは玄関に向かい扉を開けた
「どーも申し訳ないですな、エバンズさん」
「あぁ…刑事さんですか。犯人はみつかりましたか?」
「いえ、まだでして…ですが今、少しずつ手がかりを見つけております」
「そーですか…ところで何のようでしょう?」
「少しお話をお伺いできますかな?」
「えぇ…構いませんが…?」
イーサンはエバンズ宅に入る
「実は…リリーさんを殺害した犯人はリリーをよく知る人物だと思いまして」
「どうしてです…?」
「ある方にお伺いしたところ、リリーさんは身なりに気を使っていたと聞きましてな」
「あぁ…たしかに。リリーはいつも宅配で服を買っていましたから」
「なるほど。ジョージさんも知っておられましたか」
「えぇ…妻は、同じ服を着るのは性にあわないと…」
「なるほど。」
「刑事さんお話はこれだけですか?」
「あぁ…いや」
イーサンがなにか言おうとした時
ピーンポーン―
またチャイムが鳴った