第16章 私は、愛を求め彷徨う【飯田&緑谷/闇裏→後半BL】
若さとは本当に凄まじいもので、この後私は5回2人に抱かれてソファーの上で力尽きた。
そして力尽きた今、私抜きで2人だけで行為を楽しんでいる
「んっ、ァあ、ひっ…飯田く、気持ちひ…...//////」
「っはぁ、緑、谷く…っはぁ…うっ…///」
口付けを交わしながら緑谷くんの中に入れて欲望のまま腰を振る飯田くん。
「っは、ぁっんぅ…好き!緑谷くんっ…はぁ、好きだっ!」
「飯田く…はぁ、愛してる…ゥはぁ、んっん///」
ーーーー愛してるーーーー
私は、今まで誰かにそう言われた事があっただろうか?
行為の最中に愛を囁かれたことは…
あっただろうか?
いや、そんな事今の今まで一度もない。
2人の行為は私のとは違う。
欲望のために、自分を狂わせて壊すための行為なんかじゃない。
彼等は私なんかとは違う…
愛が、ある…
そうだ、元々この行為は愛があって成立するもの…
理屈としては分かっていても自分に無かったものを2人に教わった気がした。
私は2人がヤッているのを背に荷支度を整えてそっとその場を立ち去った…。
緑谷出久…君は私が何かに気づく時、必ず私の前に現れる
これが私の人生のうちの二度目の転機。
人は、そう簡単に変われない…
けど私はきっと変わろうと思っていなかったし変わるためにもがく事すらもしてなかったんだ。
私は今日も夜の街に消える
本当の愛を求めて彷徨いながら…
END