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歪な夢のカケラ【ヒロアカ裏メインの短編集】

第29章 敵は味方のふりをして近づいてくる【義爛/シリアス】



本当に強いヴィランは冷酷で狡猾。
だけど、本当に恐ろしい敵は友達の、仲間の、味方のフリをして近づいてくる……ヒーロー(同業者)。

少し昔話をしよう。

私、高橋楓はかつてヒーローだった。

雄英高校を首席で卒業して、一流ヒーローのサイドキックとしてヒーロー人生をスタートした。

「あなたが高橋楓さんね、はじめまして!
私スタンプヒーロー・ポップスタンプ!今日からあなたの教育係を担当させてもらうことになったの、よろしくね」

『こちらこそよろしくお願いします!』

気さくな教育係の先輩にも恵まれて、毎日が楽しかった。
私は最初ミスばかりでポップスタンプ先輩にも迷惑かけてばかりだったけど、先輩は毎回「はじめはそんなもんだよ、気にしない気にしない!」といって励ましてくれた。

嬉しかった。

ポップスタンプ先輩と仲良くなるのに時間はかからなかった。
仕事はできるし、ポジティブで明るくて優しい…私の目指すヒーロー像そのもので先輩への憧れが日に日に強くなった。

先輩は同性という事もあり仕事、恋愛、私生活…何でも話せた。

でもこのころの私はまだ何も知らなかった。
この後の地獄を、本当に恐ろしいものが何かを……
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