第25章 日焼けアト【上鳴電気/クソギャグ】
私の方に向き直った電気くんは私の背中を見てギョッとする
「うぁ〜……こう見ると余計に酷いな!医者行った方がいいんじゃね?」
『今日休日だから医者休みじゃん』
「ま、まぁそうだな…とにかく塗るぞ」
『お願いします』
蓋の開く音が聞こえてすぐに冷たいジェルが肌に触れる
『っひ、んぅ…あ、冷たいっ…』
「エロい声出すなよ…シたくなるだろ?」
『シたくなられてもこの背中じゃバックしかできないわ!』
「たしかに」
そのあとは黙々とジェルを塗っていって満遍なく塗れたところで電気くんの手が背中から離れる。
「とりあえず背中は満遍なく塗れたぜ」
『ありがとう』
「あとはおっぱい
『そこは大丈夫だからっ!!』
「あ、ハイ…」
シュンとする電気くんだったがいきなり私の隣に寝転がり腕を掴んで自分の方に引き寄せる。
『ちょ、ちょっと!』
突然正面から抱きしめられた私は軽くパニックになった。
刺激しないように優しく背中に回された電気くんの手。
電気くんはいつになく冷静な声色でこう言った。
「……なぁ、楓俺今まで楓に隠してた特技があるんだ。」
『隠してた特技…?』
「あぁ、実は俺…」