第25章 日焼けアト【上鳴電気/クソギャグ】
『ぁぁあ〜…背中めっちゃ痛いぃぃい!』
電気くんの部屋のベッドでうつ伏せになって枕に顔を埋めながら唸る。
昨日私の彼氏、電気くんとのデートで私は日焼け止めを塗り忘れた状態で屋外プールで四時間遊んだ。
パーカーも羽織らず、ビキニのまま炎天下に晒された私の背中は今朝になると真っ赤に腫れて水ぶくれがたくさんできていた。
グジュグジュしてる感覚が服越しに伝わってきて痛いし気持ち悪い。
こうなってるのは私だけで、電気くんは家で日焼け止め塗って来ていたからそこまで酷く焼けてない。
「背中?…どれどれ」
電気くんは私のTシャツの裾を肩甲骨のあたりまでまくる
「うぁあ…背中ヤベェじゃん!痛そ〜!!」
『痛そうじゃなくて痛いんだってば!!』
「お、おう…そうだ俺こないだ日焼けしたあとに塗るアロエジェルみたいなの買ったからそれ塗ってやるよ!」
『え、あるの!?塗って塗って!』
電気くんはどこやったっけな?と言いながら引き出しを開けてガサゴソ漁る。
「あーあったあった!」
アロエジェルを持って私のいるベット前まで来た。
「楓!脱げよ」
私のTシャツを強引に脱がそうとする電気くんの手が背中の水泡を刺激した。
『痛いっ!!』
「痛っ!」
咄嗟に出た手が電気くんを叩く。
『…あ、ごめん』
「せっかく塗ってやろうと思ったのに…」
『服は、その…自分で脱ぐから電気くん向こう向いてて』
「別に隠さなくても良いだろ?付き合ってんだし、やる事だって毎日
『お前ちょっと黙れ』
電気くんを黙らせ、後ろを向かせてる間に私はTシャツとブラを脱いで元のうつ伏せ状態に戻る。
『……良いよ』