第18章 スターチス【切島鋭児郎/切甘】
次の日楓がいつも精神科に来る時間を看護師さんから無理やり聞き出し、俺は楓が精神科に来るのを待った。
いつも来る時間の10分前くらいに楓は来た
「楓!」
『鋭ちゃん、久しぶ
「お前が記憶障害だって言うのは聞いた!日記長続きしねぇのも!だからツイッターやってみねぇか?
自分の思ったこと、感じたことを書けば日記よりめんどくさくねぇし写真載せたりすればもっと色々思い出しやすくなると思うんだ!」
『…そか、鋭ちゃんがそう言うならやってみようかな』
俺は楓の携帯にツイッターを入れて自分の病室に帰った。
入院生活28日目上鳴がお見舞いに来た。
「俺、もう一回告白してみる!」
「また付き合ってることをなかった事にされるかも知れねぇぞ、切島…お前辛くねぇのか?」
「…無かった事にされるのは正直辛い。
けど、何度忘れられても俺は忘れねぇ…何度でも好きだって言う!俺が楓を好きでいる事は辛いことなんかじゃねぇから」
「…そうか」
「楓最近ツイッターやってるんだ…俺が勧めた。その効果なのかわかんねぇけど記憶が少しずつ引き継げて来てるんだ。
望みはある。望みある限り俺はゼッテェ楓を好きでいる事を諦めねぇ!」
「お前強ぇな…俺だったら絶対無理だわ」
俺はニカッと笑う
そして、次の日俺はもう一度楓に告白した
「楓俺、お前が好きだ。」
『…ごめん、私鋭ちゃんの気持ちには答えられない。』
「何で」
今までと違う回答に戸惑った…
多分ツイッターをやって記憶の引き継ぎが少しずつできてきているからこその変化なんだろう。