第2章 two!
「というか、もうすぐで晩御飯の時間になるぞ。」
「あぁ、もうこんな時間か。」
結構親しい仲なのかな?あだ名で呼び合っていたし。中高の仲いい子は警察目指してなかったからな。生憎の1人である。でも、少しだけ気がかりなことはあるけれど勘違いだったら恥ずかしいから声かけないことにしよう。
カバンに筆記用具やノートをしまって「ありがとうございました。」と頭を下げる。
「……分からないことあったら今後も教えていく。」
「降谷さん、良いんですか!?」
これは嬉しい。嬉々として、口元が上がる。何故かぽけっとした降谷さんに……えっとヒロさん?が肩に手を置いて私をじっと見つめる。
「勉強会していたのか。」
「はい!降谷さんに教えて貰っていたんです。」
「……降谷さんじゃなくて良い。」
へ?ヒロさん?と目を合わせて降谷さんを見ると何だか拗ねたような顔で横を見ていた。……いや、拗ねているんじゃなくて照れているんだ。何だろう?可愛いところあるんじゃないんですか!
「……確かに、同じ年ぽいですし少し硬いですよね。じゃあ、降谷くんと呼ぶね!」
「は?同じ年!?」
「へ?私、20超えたんですけど…もしかして、年上の方ですか!?」
「ぷっ、ははははは!!!」
大笑いし始めたヒロさん。嫌々、笑い所なんて何もないと思うけれど。ポカンとしている降谷さん。もしかして、もっと年下だと思われていたんだ。と何だか勘付いた。失礼極まりないな。これでもお酒も呑めるし、煙草も吸えるんですよ!(吸ったことがない。)
「二人共、童顔だからな。」
「貴方に言われたくないです!」
「お前には言われたくない。」