• テキストサイズ

【名探偵コナン】ハニトラには引っかからない!

第4章 four!




「そうだ、お前達は体育祭なんの種目に出るんだ?」


 時が止まったように思えた。逃げてはいけない現実にまた直面してしまう。航ちゃんは何気なくそう言うと研二くんがあー。と答えてにこりと人が良さそうな顔をした。


「うーん、まだ決まってはいないけれど俺は100mに出たいかなと?」
「面倒くせぇから決めてねぇ。……てか、お前のクラスもまだ決まってないだろう!」
「いや、伊達が張り切っていてな。明日には決まると思う。」
「早くね?!」


 航ちゃん、体育祭とかイベント毎好きだからな。祭りに一緒に行った時だってその張り切りっぷりが半端なかったし、小学生の時で班編成も決めていたっけ?私は決めるのも流されるままで航ちゃんに全部頼んでいたな。そんな航ちゃんは今回は敵同士だ。研二くんが突っ込むと悪気もなさそうに大笑いする航ちゃん。そんな同じクラスの景光くんは苦笑いをしていた。


「降谷は何にするんだ?」
「まだ決めてないが……1000mには出たいと思っている。」
「ぜひお願いします。」


 零くんはクラス屈指の運動力の良さで頭も良い。そう、完璧なのだ。何だか嫌な予感がして視線を景光くんの方へ向くと航ちゃんはそれに気づいたのか気づいていないのか分からないが「せいはどこに出たいんだ?」と聞かれた。


「む、ムカデ競争?いや、50mかな……?」
「意外だな!もっと出たくない。とか言うと思っていた!借り物競争とかも合うんじゃないか?」
「いや、大きな声出せないし探すのが大変そうだなーと。」


 出たくないに変わりはないけれど。
 
/ 18ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp