第4章 four!
「今日は教室に残るな。分かったな?」
あれから数日が経った。相変わらず教えてもらっているし意地悪されるしが続いてるが何だかんだで楽しい私がいる。
学校で何かあるらしく今日は残ってはいけないらしい。残念、美和ちゃんにでも勉強を教えてもらおう。それか今日はお休みにして私の頭も休ませよう。
クラス全員で返事をして、今日の警察官になる修行は終わった。
「あ、すまない。もうすぐで体育祭がある。黒板に紙を入っておく。出たい種目を考えとけ。」
と思ったけれど、踏んだり蹴ったり。また新たな種目が出てしまったのであった。体育祭、絶対に私が足引っ張るじゃん!今からでも倒れそうになり、後ろの子に「大丈夫」と心配されてしまった。ちくしょう、体術大会だったら皆に迷惑かけないのに。
教官が出たあと、わらわらと黒板に集まり紙を見ていく。
私も集まったが人が多すぎて見えなくて落ち込んでいると後ろから笑い声が聞こえてきた。
「身長が可愛想にな。」
「陣平くんだって人のこと言えないくせに!」
「あぁ?」
いや、ある程度大きいと思うから言えるか。
私のクラスには、零くんと刑ニくんと陣平くんがいる。そして違うクラスに航くんと景光くんがいて敵同士になることが分かった。確か、二人は同じクラスだって言っていたな。意地悪しない2人が違うクラスにいて羨ましい。こっちは意地悪集団だ。
人が少なくなってきたので陣平くんを引っ張りながら前の方へ出た。そこにはもっとユニークな種目もあり楽しそうな種目ばかりだ。
「ムカデ競争なんてあるよ!私、そこに出たい!」
「……面倒くせぇ。」
「陣平くん!それは言っちゃ駄目だよ……意外と足速いから100m走とかどう?」
「いや、走る系は降谷だろ。」
「あ、あぁ……。」
零くんは何でも出来る。足早いし、強いし、騎馬戦でぜひ、大将になっていただきたい。そして、航ちゃんと戦っていただきたい。これは楽しみだし、暑い体育祭になりそうだ。