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【名探偵コナン】ハニトラには引っかからない!

第3章 three!




「え、えぇ!?教えてよ!」
「すまん、すまん。忘れてるかと思った。」
「嫌々!仲良かったから忘れるわけないよ!」


 伊達航。小学生の時に6年間同じクラスの仲の良い男子で中学から別々の学校に行ったので記憶では小学生のままだった。しかし、航ちゃんが警察官を目指しているなんて……いや、人一倍に正義感が強かった男の子だ。警察官目指すのなんて当たり前か。


「友達なのか?」
「おう!小学生の時からの仲だ!」


 まさかこんな所で会えるなんて思ってもいなかったよ。
にこにこしながらも航ちゃんを見ていると手櫛で髪の毛を直してくれた。小学生の時によく一緒に道場に行っていたな。昔、習い事の近くに航ちゃんが行っていた道場がありよく一緒に行っていた記憶がある。それほどに仲は良かった。


「……母ちゃん元気か?」
「元気だと思うよ!知らんけれど!」


 航ちゃんが何故お母さんのことを聞いたのかは分からないけれど気にしないことにした。航ちゃんのことだ、何も考えないで聞いたのであろう。席に戻って成功した爆発物を持つと何故か松田さんにチョップをされた。


「星ちゃん、俺達の事も"さん"付けじゃなくていーよ。」
「お、おい、萩原!」

「じゃあ、研二くんと陣平くんだね!私のことも呼び捨てでもなんでも呼んでね!今日はありがとう!これ、片付けて帰るから先に行ってね!」


 成功したのを教官にでも自慢してくるか。荷物と爆破物を持つと「荷物、持つよ。」なんて景光くんがイケメンな事を言ってくれたのでお願いすることにした。「じゃあね!」と手を振り、教室からスキップして出て行くと教室からは笑い声が聞こえてきて手元を見るとそこにはなんと自分の鞄を持っていた。



「あ、ぁぁぁぁあぁあ!!!」



 景光くんに間違えて、爆破物を渡しちゃった。
予想通り、これが今後のネタになっていくのが目に見えて分かっていた自分であった。
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