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きみに届けるセレナーデ 《気象系BL》

第13章 バースデーパーティー


翌日

「ぷっ!ははっ」

「笑い事じゃねえぞ、ニノ。
お前が余計なこと言うから」

「だって事実を言っただけじゃん」

「そりゃそうだけど、俺から話すって言っただろ?」

「だから余計なことは言ってないじゃん」

「すでに余計なことなんだよ!」

「もう、やめて智。
俺が勝手に思い込んだだけなんだから。
ニノさんが悪いわけじゃないよ」

昨夜あれから智に泣きながら問い詰めた。『あの店無くなるの?』って

それなのに智は『ん〜、まぁ…』しか言わなくて

真実なんだと知った俺は、自分で想像していたことも全て事実なんだと勘違いした。

そこからは大号泣する俺を必死に宥め、仕方なく予定よりもほんのちょっと早く事情を説明する事になった智。

「だって、折角のお前の誕生日なのに、泣かせちまって…」

「だからもういいって。
智が俺の為に用意してくれたんだから」

「用意したのは潤さんだけどな」

苦笑いする智。

「智が提案しなければ潤もここまでやらなかったと思うよ?
それに肝心なモノは智が買ったんだし」

智が提案し、潤が用意してくれたもの…

それは新しい店。

そして智からのプレゼントはグランドピアノ。

智が俺にグランドピアノで演奏をさせたいと潤に話しをした。

家には置けないし、店に置いてもらえないかと

そしたら潤が『だったらステージがある本格的なピアノバーにしよう』となって、新たな場所に移転した。

それを俺の誕生日に合わせて、準備してくれてたってわけ。

だから、智としては当日まで内緒にして俺のことを驚かせたかったんだって。
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