第9章 愛の夢
潤に抱かれていた時とは全く別の感覚…
確かにあの場所を擦られれば間違いなくイった。
強引に擦られ無理矢理イカされてたんだけど
それでも熱を吐き出す瞬間は、気持ち良かったんだ…
でも、今感じてる気持ち良さはあの頃感じていたものと違う。
頭がフワフワして、心も躰も気持ちいい…
この違いは何?
相手が智だから?
好きな人に抱かれるってだけでこんなに違うもの?
好きな人と繋がるって、こんなにも幸せを感じられるものなんだ…
ナカで動く智のモノをもっと奥へ…このまま離したくない…
そう思ったらナカがギュって締まった。
「しょ、お…そんな、絞め、んな…」
切羽詰まったような智の声…その声を聞いたら、またギュウってなった。
「うぁっ!…もぉ…ほんとお前は俺を焦らせる…」
閉じていた目を薄く開くと、眉毛を下げて智が困ったような顔をしているのが見えた。
「お前のせいで、もうそんなもたねぇからな」
ずっと握ってくれていた手が離れ、俺の両膝の後ろに腕を掛けるとグイッと大きく広げられた。
そのまま覆い被さってきた智は激しい抽挿を繰り返す。
「あ、あ、やぁ、あっ、さとっ、しっ…ダ、メ…」
智の背中に腕を回し抱きついた。
「ああぁぁっ!」
気持ちいいのに、気持ちいいだけじゃなくて…
前を擦られてる訳じゃないのに、熱を吐き出したいという感覚が迫って来てる。
でもそれ以上の大きな何かが、俺に迫って来ていて…
その未知の感覚が何なのかわからず、恐怖さえ感じる。