第3章 雇い主
─Re:vale楽屋内─
百さんからのある意味爆弾発言を聞きながら収録開始を待っている。
百「そう言えば龍と楽は?」
天「楽は知りませんけど龍は飲み物を買いに行くって…」
そう言えばラビチャの通知が来ていたような?
すぐには読まずに放置してて、楽屋に居てもあまりにもする事が無くて気分転換にって周辺を彷徨いてたら…百さんに呼ばれて今に至るって流れで忘れていた。
ポケットからスマホを取り出して画面を確認する。
龍[東京の動物園って放し飼いにしてるの?]
天「………はぁ?」
百「?どうかした?」
天「あ、いや…龍が変な事言うからつい…。」
百「変な事?」
天「東京の動物園は放し飼いにするのか?って。」
百「園内の放し飼いならあるんじゃない?」
天「龍は今テレビ局ですよ?」
百「それもそうか。じゃあ何で?」
天「それはボクのセリフですよ。」
取り敢えず適当に返信する。
天[そんなわけないでしょ。あるとしても園内だけじゃない?]
テレビ局にいる筈の龍。
でも妙に気になるのは何故だろうか?
するとすぐに返事が返って来た。
龍[本当に見たんだって!]
龍[一瞬だったけど。]
天[何を?]
龍[白くて大きい…]
天[…大型動物が放し飼いなわけないでしょ。]
龍[あ、]
龍[トラ!]
天[熊じゃなくて?]
龍[白い虎!]
………。
どう考えたって有り得ない。