第40章 なかぬなら・・・(3人ED)
忍「は・・・ぁ・・・く・・・」
忍は安土城の天主。
つまりは信長の部屋につくや否や、
座り込み、苦し気に息をする。
身体の奥が熱くなるのを、
忍はただただ感じていた。
秀吉「おい大丈夫か?」
秀吉が忍に水を渡す。
忍も素直に水を受け取り飲むが、
身体の熱はいっこうに、
下がる気配を見せない。
信長「家康・・・これが何か分かるか?」
家康「ええ。おそらくですけど、
あの男に盛られましたね」
秀吉「おい盛るって・・・」
家康「秀吉さんも知っているでしょ。
夜に使う薬ですよ」
家康が淡々とその事実を告げる。
信長「安土城下に不穏にまわっている奴か?」
家康「それは分かりません。
ですが忍の様子を見る限り、
その手の薬を盛られたことは、
間違いないかと」
秀吉「くっそ」
秀吉は妹みたいな忍に
そんなものを盛った男に対する、
怒りがこみ上げる。