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イケメン戦国短編集
第36章 なかぬなら・・・(共通)
お茶を少しずつ飲み始めたころ、
忍の手から茶碗が滑り落ちる。
割れはしなかったものの、
茶碗に残ったお茶が畳へ吸い込まれ、
茶碗もころころと転がった。
忍は自分の身体がおかしいことに、
ようやく気付き始めた。
男「ようやく効きましたか」
男は忍の方へ向きを変える。
男の雰囲気に、
忍の頭は警鐘を鳴らす。
忍「あの・・・
文は別の者が受け取りにきますね」
男「つれないこというなよ。
君と僕の仲じゃないか」
男はそういうとにやりと笑う。
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