第34章 狐と蛇(明智光秀)
翌朝
秀吉「光秀。何を持ち込んでんだ!!」
光秀「手負いの蛇だ。
うるさくするな。寝かせてやれ」
秀吉「俺が言っているのはそっちじゃねえ!!
これだ」
光秀「蛇の落とし物だ。あとで返すから騒ぐな」
政宗「しかし甲冑まで置き去りにするか普通」
家康「そうですよ。
そんでそいつと同じ名の蛇を拾ってくるとか、
光秀さんあんた正気ですか?」
光秀「正気・・・ではないかもしれんな?」
実際あの出会いは夢か幻だったのだろうかと、
眠る蛇の頭を数度撫でながら、
光秀はそんなことを思った。
そしてその後・・・
光秀が気づいたころには、
蛇も甲冑もどこかに消えていた。
一通の文だけを残して・・・