第34章 狐と蛇(明智光秀)
しばしの交わりの後、
光秀は忍のナカに子種をまき散らす。
光秀はふっと一息をつくと、
その場に娘の姿はなかった。
光秀「消えた!?」
果てた時に意識を失い沈んだのではと、
光秀は慌てて水の中で腕を伸ばす。
すると水面に一匹の蛇が浮かんできた。
白い一匹の蛇が。
蛇は気を失っているらしく、
水にただぷかぷかと浮くだけである。
光秀はとっさにその蛇をつかんでいた。
光秀「・・・・・・」
光秀はその蛇とともに湖からあがると、
衣をまとい、懐にその蛇をいれると、
そのまま自分の天幕へと戻る。
脇に少女がまとっていた、
甲冑と布を抱えるのも忘れない。