第34章 狐と蛇(明智光秀)
戦の夜、
光秀は辺りを散策していた。
光秀「白蛇、奴はいったい何者だ。ん?」
光秀がふと目をこらすと噂の白蛇本人がいた。
光秀「噂をすればなんとやらか。
しかし、こんな人気のない湖でなにを?」
光秀が噂の人物を見つめていると、
そいつは光秀の視線には気づいていないのか、
二つ名の所以の甲冑を脱ぎ始めた。
光秀「!!」
甲冑の落ちる固い音がした後、
今度はしゅるりと布のこすれる音がする。
光秀の眼前に、
白い透き通った肌の女が現れていた。
光秀「(白蛇、女武将か・・・)」
光秀は白蛇の素肌を吟味するようにじっと見る。
そうしている間にも、
女はついに素顔を覆う布に手をかけていた。
しゅるりという音がしたあと、
光秀の目にうつったのは、
息をのむほどの美少女だった。
身に着けたものをすべて解いた少女は、
ゆっくりと湖につかりはじめる。
その様子に光秀は、
にやりと笑うと自身の衣を脱ぎ始めた。
光秀も丸腰になり、
生まれたままの姿をさらしていく。