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イケメン戦国短編集

第33章 我が儘(武田信玄) ※閲覧注意


数刻後、
信玄の訃報の知らせを受けた幸村は、
慌てて部屋の襖を開けた。
幸村「信玄様!!」
次の瞬間、幸村が見た物は、
信玄の躯の隣で倒れる忍の姿だった。
幸村「信玄様!!忍様!!」
幸村は驚き大声をあげる。
信玄だけでなく、
忍も息を引き取っていた。
忍の傍らには、
毒薬の入った小さな小瓶が落ちていた。
それとともに二通の文が発見されていた。
一通は信玄のモノで、
幸村や謙信に宛てて書かれた、
忍を頼むというもの。
もう一通は忍のモノだった。
その文には、
“あの世で信玄と二人、
 否三人で幸せに暮らします”
とだけ綴られていた。
その文を見た幸村は文を握りしめていた。
謙信は、「勝手に死ぬとは許さん。斬る」と・・・
自分の部屋で唇を噛み、壁を殴っていた・・・



おしまい
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