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イケメン戦国短編集
第33章 我が儘(武田信玄) ※閲覧注意
数か月後、
まるで生き急ぐかのように、
信玄は息を引き取った。
眠っているかのように静かに、
その身は褥に横たわっていた。
その亡骸の横に、
忍は座っていた。
信玄の躯と、忍は部屋で二人きりになっていた。
忍「ずるい人・・・」
忍はぽつりとそんなことを漏らす。
諦めながら諦めていないようで、
好き勝手に振舞った最愛の男に・・・
忍の言葉に信玄からは何も返ってこない。
忍「信玄・・・私の我が儘も許してね」
忍は懐から何かを取り出していた。
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