第32章 いたずら娘の代償(石田三成)
忍は、
自分がとんでもないことをしてしまったのだと、
今更ながら後悔を抱いていた。
興味本位のただ触れてみたかっただけだったのに、
その好奇心がこんなどす黒い欲を、
目覚めさせてしまうなんてと・・・
三成「震えてらっしゃいますね。
素肌だから寒いのでしょうか?
でもこれから暑くなりますから、
問題はないですよね」
震えているのは裸のせいじゃない。
忍はそう思ったが、
三成の涼やかな笑みに、
よけいなことを言うことはできなかった。
三成「・・・大丈夫ですよ?
私に素直に愛させてくれたら、
足を切ることも、
目をえぐることもしません。
忍様のつらい顔を、
見たくはありませんからね。
それに目をえぐってしまったら、
私という男を見せることも、
かなわなくなってしまいますし、
足を切ったら・・・
外での逢瀬が難しくなってしまいますからね。
あくまで足や目を、
どうこうするのは最終手段です。
でもまあ縄であなたの腕を縛るくらいは、
してしまうかもしれませんね」
三成は平然とそう言い放った。