第31章 女城主の決断(二匹の龍編)
同じ陣営の者同士なら城に連れ去ればいいだろう。
だが謙信は春日山の城主、
政宗は安土陣営の武将という敵同士だ。
それにそれぞれの城に連れ帰れば、
自分たち以外の男にその身を貫かれるかもしれない。
それは男たちにとって耐えがたいことだった。
政宗「俺だけのモンにしてえって、
そういったらどうするよ?軍神」
謙信「奇遇だな。俺も同じだ」
二人の男たちはそれぞれの得物に、
手をかけようとしていた。
忍「んん・・・」
そのそばで気を失う忍の声がする。
忍「ん・・・私・・・」
気を失っていた忍はようやく目を覚ましていた。
素肌で子種にまみれた自身の姿に、
忍は唖然としていた。
謙信「おい」
忍「え・・・ひゃあ!?」
謙信の声に謙信の方を向くと、
慌ててその身体を隠そうとした。
忍は男たちの子種の残滓の感触を味わった。
忍「うう・・・」
子種のドロドロとした気持ち悪さと、
身体の痛みに忍はうめき声をあげると、
そのまま泣き始めた。