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イケメン戦国短編集

第31章 女城主の決断(二匹の龍編)


謙信「・・・・・・っ」
政宗「おいおい女かよ」
同時にそのふくらみは、
謙信と政宗の目にも
さらされることとなり、
傷のついていない白いふくらみを、
二人はじっと見つめていた。
謙信「・・・よもやあの城主、
   似ている女子を、
   替え玉にして逃げたのでは?」
政宗「まさか・・・でもありえない話じゃねえ」
忍「それは違う・・・」
忍は涙を浮かべ否定の言葉を述べた。
謙信「違うとはどういうことだ」
忍「私は本物・・・先代の嫡子・・・
    父様から国を譲り受けた本当の子供」
政宗「!!女城主か。なぜ性別隠してやがったんだ?」
女城主もいないわけではない、
性別を隠さずともよかったのではと、
そう思った政宗は彼女にそう問いかけていた。
忍「・・・周りの人、息子がよかったって・・・
    娘の私はいらないんだって・・・
    母様が死んだとき、
    ほかの女に息子産ませろって父様にいった・・・
    父様いやがった・・・
    そしたら私に息子として生きろと・・・」
忍の言葉に謙信も政宗も息を呑んだ。
非道な国にいる非道な当主。
世間にはそう伝わっている。
だが目の前で涙を流すこの少女は、
とてもそうには見えなかった。
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