第30章 女城主の決断(信玄編)
信玄「姫・・・ここに出すといい。
いきなり飲めとはいわんよ」
信玄は大きな手を忍に見せると、
子種を吐き出すように促した。
忍は首を横に振ると、
必死にその口の中の物を飲み干していく。
そしてすべて飲み干したのか、
忍は手を離し、
涙目になりながらハアハアと息をした。
信玄「飲むモノじゃないというのに・・・まったく」
あまりにも健気な忍の姿に、
信玄のモノは再びその存在を主張し始めていた。
信玄「姫、こっちをむきなさい」
信玄の声に忍は素直に信玄の方を見る。
信玄は忍の唇に口づけをした。
信玄「ひどい味だな・・・」
自分の出した味だが、
これを忍はよく飲んだものだと、
信玄はそう思う。
信玄「姫、そろそろ一つになってもいいかな」
忍「はい・・・」
信玄の言っていることの意味が、
分からないほど子供ではない。
忍はすべてを捧げる覚悟を決め、
信玄にうなずき返事をしていく。