第30章 女城主の決断(信玄編)
信玄「そうだな。おい」
信玄はそういうと控えさせていた自身の三ツ者を呼ぶ。
信玄の家臣「信玄様どうされましたか」
信玄「俺の言うものをすぐ用意しろ。
大きさはそうだな・・・」
信玄の家臣「御意」
しばらくしてあっけにとられる忍のもとに、
一つの着物が届けられた。
忍「これは・・・?」
信玄「君のふくらみをつかんでしまったことへの、
俺なりのお詫びとでも思ってくれればいい。
それにすぐ着替えなさい」
忍「ですが・・・」
信玄「それとも君は俺に着物を剥がされて、
着させられる方が好みかな?」
忍「――――っ・・・
き・・・着替えます。着替えますゆえ、
少し部屋の外でお待ちください」
信玄「ああ、必ず着るんだぞ?」
信玄はふすまを開け、部屋の外に出た。
忍は信玄が部屋を出た後、
しばし悩み、自分の着ている着物をしゅるりと脱ぎ始めた。
襖越しに布のこすれる音を信玄は聞く。
そのまま布のこすれる音がしばらくした後、
部屋の中から再度忍の自分を呼ぶ声がした。